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メドベージェフ大統領と握手する呉邦国委員長(左) |
ロシアを公式友好訪問中の呉邦国・全国人民代表大会(全人代)常務委員長は現地時間13日午後、メドベージェフ大統領とクレムリン宮殿で会談し、一層の政治的相互信頼の強化、実務協力の強化、世界金融危機への共同対応などについて突っ込んだ意見交換を行い、重要な共通認識に達した。
呉委員長は「現在の国際情勢の下では、中ロが戦略的協力パートナーシップを一層強化することが特に重要となっている。中ロ関係のさらに高い水準での長期的で健全な安定した発展を、ロシア側と共に推し進めていきたい」と表明。次の3点を提言した。
(1)政治的相互信頼の強化。相手国の核心的利益に関わる重大な問題において相互に理解・支持し、国際・地域問題において協議・協調を継続し、世界の多極化と国際関係の民主化を推進する。
(2)経済貿易・エネルギー・投資・地方分野の実務協力の強化。既存の協力合意を真摯に実行に移し、前進上の困難を積極的に克服し、協力上の問題を適切に解決し、二国間貿易額に今年大きな影響がないようにし、大型協力プロジェクトの順調な推進を確保する。
(3)金融対話・協力の強化。二国間・多国間レベルで緊密に意思疎通・協調し、各自の金融市場の安定維持、国際金融システム・通貨システム改革の推進について踏み込んだ意見交換を行い、国際金融市場の安定と世界経済の回復・成長を共同で促進する。
メドベージェフ大統領は、「引き続き中国側と戦略的相互信頼を強化し、エネルギー・経済貿易・投資・地方など各分野で全方位的な協力を強化し、国際問題における協力を緊密化していきたい」と表明した。
「人民網日本語版」2009年5月14日