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論評:中米関係は新しい起点から再出発
発信時間: 2009-07-30 | チャイナネット

対話という新しいメカニズムは歴史的な選択

この半世紀にわたり中米関係は幾多の曲折を経てきた。2006年からは5回の戦略経済対話を行い、数多くの重要な共通認識を達成し、戦略的な相互信頼を強化した。

温家宝総理が「自信は黄金や貨幣よりも重要だ」と語っているように、今回の対話の成功は、世界経済の景気回復について人々の自信を高めたことだろう。深刻なダメージを受けた世界経済の見通しはまだ不明だが、経済分野での中米両国の密接な提携や持続可能な成長は、金融危機から抜け出し世界経済の景気を回復させることに非常に重要である。

今回の対話では以下のような具体的な成果があった。①「第1回中米戦略経済対話の合同プレスリリース」を発表。②オバマ大統領は胡錦涛主席の招請に応じて年内に中国を訪問すると宣言。③中米両軍は各レベルの交流拡大に合意。④両国の教育部門が今回、調印した「中米ワーキングプラン」で、決定した各項目の目標を着実なものにするために両国が努力する。⑤気候変化やエネルギー、環境協力に関するMOU(メモランダム・オブ・アンダースタンディング)を作成。⑥来年に北京で第2回の中米戦略経済対話の開催を決定。

中米関係の趨勢は前向きな発展

現在の国際環境の中で中米両国の利益は互いに入り混じり、緊密に関係している。そして中米関係は世界情勢の発展に影響を及ぼす。クリントン国務長官は今年2月に演説の中で、米国の未来の平和と進歩、繁栄は、対中関係と緊密に関係しており、「米中関係はアジア太平洋地域だけでなく、全世界の平和と繁栄にとっても極めて重要である」と語っている。

もちろん伝統文化やイデオロギー、社会制度の面では数多くの違いがあり、社会発展を実現する過程では様々な食い違いがある。しかし中米両国は共に努力して、二国間協力や国際問題をめぐり各レベルの交流、特にハイレベルの対話を頻繁に展開することは、両国関係の良好な発展の勢いを保つために重要な絆としての役割を果たす。

これはまさに戴秉国国務委員が、「中米の相互影響はこれまでなく頻繁的に行われている。これまでに双方の利益がこれほど緊密で、互恵提携がこれほど広範だったことはなく、中米関係を推し進める力はこれまでで最大である」と語った通りだ。

中米関係が新しい対話メカニズムの中で交流を維持、強化し、相互理解と信頼を促進すれば、開幕式でオバマ大統領が「この時代に最も重要な問題で、絶えず進展を手にする」と予言したように、両国子孫のために未来の成功へ通じる道を探求し、両国および世界の人々を幸せにすることは予想できる。

「チャイナネット」 2009年7月30日

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