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ダライ訪台:台湾各界は民進党の一部を非難
発信時間: 2009-08-28 | チャイナネット

 

民進党の一部がダライ(ダライ・ラマ14世)を今月末の訪台に招請したことで、島内に激しい論争が巻き起こっている。台湾各界とメディアは次々に「南台湾が深刻な自然災害に遭い、被災者救援と復興が急務であるのに、民進党の一部はこの機に乗じて、両岸関係における敏感な政治的神経を故意に刺激している。それが私利のために政治を弄ぶ企みであることは火を見るより明らかだ」と指摘している。

中国国民党の張栄恭副秘書長は27日、「民進党は完全に、水害を利用して政治的目論見を進めている。被災者救援の機に乗じて、政治的奇襲を発動したのだ。台湾にも仏教の高僧はたくさんいる。なのに民進党はこのような時に、ダライを利用しようと思い立った。民進党は全力で被災者を救援するつもりがあるのか、それとも、こともあろうに被災者が苦しんでいる時に、中国派と台湾派との闘争を進め、両岸を衝突させる方策を考えているのか、人々は疑念を抱いている」と述べた。

台湾の著名な学者・邵宗海氏は新華社の電話取材に対し、「民進党は工夫を凝らしてきれいごとを言い、ダライを招待している。政治を操ろうとする意図は極めて明白だ。ダライ・ラマの来台は、単なる宗教活動であれ、政治に関わる活動であれ、良好に発展している現在の両岸関係にマイナスの影響をもたらす」と述べた。

台湾紙「工商時報」は「郷里復興こそ急務」と題する記事で、民進党は「宗教の名で政治的手段に出た」と指摘。「すでに郷里を失い悲嘆に暮れる被災者と、救いの手を差し伸べた幾千幾万の民衆は、早急に郷里を復興し、台湾に再び希望と活力が戻ることだけを希望しているのに、悪辣な政治闘争を目にすることになった」としている。

「連合報」は「台湾南部の民進党所属の県知事・市長7人が合同で、『祈りを捧げる』ためダライを台湾に招いたことは、表向きは人道精神に沿っているようだが、その腹の中は高度の政治的行動であり、敏感な両岸関係に波紋を投じるものだ」と指摘した。

「人民網日本語版」2009年8月28日

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