中国は世界に何を献上できるのか。これは私たちが真剣に考える必要のある大問題である。わたしは「望海楼」欄に、「私たちは調和世界構築の理念、平和発展路線と利益共有という方針の堅持を世界に献上することができる。これらはもちろん、世界が必要としているものだ。長期的に見れば、私たちが世界に献上できる最たるものは、やはり中華文化かもしれない」と書いた。<文:本紙特約評論員・呉建民(外交学院教授、欧州科学院会員・副院長)>
西側文化は過去数世紀来、世界に大きな貢献をし、世界の進歩に多大な役割を果たしてきた。だがどの文化も完全無欠ではなく、長所と短所がある。善と悪、美と醜、正統と異端、天国と地獄、これらはみな水と火のように相容れず、一方が必ずもう一方を消滅させなければならないものだ。文化が観念を決定し、観念が行為を決定する。このため、西側世界は上昇・発展していく過程の中で、対外関係の処理において、多くの苦難・問題・面倒も世界にもたらした。西洋人は世界へ進出する際、自分たちが文明の使命を担っていると考え、他者を改造しようとし、自分たちに従って歩み、自分たちのやり方を学ぶよう求め、さもなければ大逆無道であるとして、相手を叩き、制裁を課し、はなはだしくは消滅させようとしてきた。この意味において、現在世界が抱える問題は、相当程度において、西側文化の短所と関係があるのだ。
|