様々な新型の武器・装備などに見られる変化の背後には、中国軍隊の「転換」と「飛躍」がある。
中国が改革開放を提起した1978年、中国軍は作戦指揮の自動化システムの発展に取り掛かった。1993年に近代技術、特にハイテク条件下の局部戦争に打ち勝つことを提案してから、2003年に「情報化軍隊を建設し、情報化戦争に打ち勝つ」という目標が明確となるまで、中国軍が建設する「情報」に含まれる量は徐々に増加していった。
「今回の閲兵式で、情報化は重要な特徴の一つである。2種類の空中警戒管制機、レーダー、通信兵が閲兵式に初登場する」と、空軍指揮学院の王明亮教授は話す。
雑誌『中国軍隊』の編集責任者である陳虎氏は、「情報化装備が表舞台に出ることにより、中国軍の情報化建設の成果が示されるだけでなく、中国軍の情報化建設に対する重視も示される。火力と機動力を中心とする地上装備も異なるレベルで情報化を高めている」と述べる。
中国軍にはすでに「三軍一体」の指揮ネットワークができており、軍隊の訓練と政治的ネットワークは末端までほぼ普及している。
陳虎氏は、ネットユーザーが3億人を超える中国にとって、軍隊の情報化建設の成果は世界軍事変革の試練への対応であり、中国情報事業の急速な発展のおかげでもあると見ている。中国工業情報化部によると、固定電話や携帯電話にしても、インターネットにしても、中国のネットワークの容量と利用者は世界一を誇っている。
急成長するGDPと比較し、毎年600万人を超える大学卒業生と、インターネットの急速な発展を示すハイテクの発展と普及は、中国軍の情報化への道をより直接推し進める力となる可能性もある。
10日前、中国軍は大規模軍事演習「跨越2009」を終えた。瀋陽、蘭州、済南、広州軍区と一部の空軍部隊は、本戦域区以外で1カ月以上に及ぶ対抗演習を実施した。
演習は、各部隊が年初めに開始した新『軍事訓練と審査大綱』の実施状況を確認することを目的とし、演習は「複雑な電磁環境下」で行われた。
今年秋、演習から閲兵まで、すべてに中国軍の現代化建設の飛躍が見られた。
中国国防部の梁光烈部長は、「3段階に分けるという戦略構想に基づき、中国軍は21世紀中頃には国防と軍隊の現代化をほぼ実現させる」と話す。
注目される中、14の徒歩隊列、30の装備隊列、12の空中編隊が、時間と位置を正確に北京の天安門広場前の96メートルを東から西へと通過した。
その後続いて、あらゆる角度から中国社会の進歩を表す大規模な大衆デモ行進が行われた。
国慶節閲兵式から国の発展を示す大衆デモまで、中国人の100年以上の夢である「富国強兵」が現実となりつつあることがわかる。
「富国強兵」を実現させようとしているこの大国は、平和を追及し続けている。
平和的発展の道を歩み続けることは、中国が時代の発展の流れと自身の利益に基づき作り出す戦略的選択である。
中国は2009年1月、『2008年中国の国防』白書を発表し、中国は積極的な防御的軍事戦略を実行し、戦略上で防御、自衛、後から反撃に出て相手を制圧するという原則を堅持することを強調した。
「チャイナネット」 2009年10月2日