米議会の「物好き」が最近また小癪なことをしている。ある下院議員は、下院が「中国製」と書かれたKN95マスクを配布していることに不満を表した。その一方である上院議員は、軍需企業による中国産レアアースの調達を禁止する議案を提出した。
これらの米国の政治家はなぜ、使い古されたいわゆる「デカップリング」をまた持ち出したのだろうか。米国の専門家は新華社の独占取材で、その真相を指摘した。短期的に見ると、「中国のカード」を切るのは今年控えている中間選挙と密接に関連している。長期的に見ると、スケープゴート探しは政治家が米国の製造業などの現実的な問題を回避するための常套手段だというのだ。
米アイオワ州選出の元下院議員のクレッグ・キューザック氏は新華社に、「目下の中国を激しく攻撃する言論が、今年控えている中間選挙と密接に関連していることは明らかだ」と述べた。
「米国人の分断を深めようとする者は、米国と他国を隔てようとしている。中国は現在、彼らが選んだターゲットとなっている」
キューザック氏は、国会議員が中国製マスクに反対する茶番について、「多くの国会議員によるこの幼稚な行為は恥ずかしい。これはまた一つの悲しむべき例に過ぎない。この反応は実に愚かだ」と述べた。
キューザック氏は、米国の既存のマスク生産能力では国内の需要を満たせず、米政治家は中国がこれほど多くのマスクを輸出でき、米国及び世界の人々を支援しようとしていることに感謝すべきとの見方を示した。
キューザック氏はさらに、「米政治家は反省と自己認識が欠けている。歴史を振り返れば、米国の製造業の現在の苦境が自分のせいであることが分かる。前政権を非難したり、製造業が無能である真の原因を究明するのではなく、中国のせいにしたがるのだ」と指摘した。
米国商工会議所中国センターとロジウム・グループは昨年2月に発表した報告書の中で、米中が全面的にデカップリングすれば、米国の利益が大きく損なわれるとした。25%の関税をすべての二国間貿易に広げれば、米国の国内総生産(GDP)は2025年まで毎年1900億ドルの損失を出すというのだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年1月21日