北京冬季五輪、国際伝播に新たな進展をもたらす

中国網日本語版  |  2022-02-21

北京冬季五輪、国際伝播に新たな進展をもたらす。北京冬季五輪は参加型と没入型の「第3者伝播」の手段により、一部の西側メディアの一貫した色眼鏡を打破した…

タグ:北京五輪 伝播 コミュニケーション

発信時間:2022-02-21 10:59:33 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

文=史安斌 清華大学報道・伝播学院教授


 2008年北京夏季五輪で中国が世界の中心舞台に華々しく登場したとするならば、2022年北京冬季五輪は新時代の中国がより開放的で自信あふれる姿により世界を率い感染症の影から抜け出す、「共に未来へ」の成功の実践だ。


 「スリム化、安全、すばらしい」を基本理念とする北京冬季五輪は、対外伝播の理念と実践の画期的な進展をもたらした。より多元的で包摂的で若々しい方法により、ハイテクとデジタル化の手段を利用し、文明共生、共有、共栄の理念に基づく文化を跨ぐ伝播の新モデルを模索した。


 百年の変動と世紀の感染症が重なる現在、新時代の中国は「コロナ下の偉大なる五輪」により世界に東洋のロマン、落ち着き、包摂性を示した。2008年北京五輪は中国の国家的イメージを効果的に高めたが、14年後には中国のけん引力により冬季五輪の「型破りな伝播」が実現された。3億人をウィンタースポーツに参加させるという目標を早めに達成し、かつこれまでの「小グループの発表会」と批判されていた冬季五輪を世界で共に盛り上がるトップクラスの大会にした。


 今年の冬季五輪は、参加及びメダル獲得の国・地域が最多となった。一部のアフリカ、ラテンアメリカ、太平洋諸島の選手が数々の困難を乗り越え、氷雪の会場に姿を現した。史上初の全面的な「クラウド化」五輪となった北京冬季五輪のデジタル化モデル転換は、世界の史上最高の注目度を獲得した。スウェーデンやドイツなどのウィンタースポーツ強国で視聴率の記録を樹立し、さらにこれまで冬季五輪に関心がないとされていた南方の国及び地域の人々からも広く注目を浴びた。北京冬季五輪は世界のSNSの30億人を超えるネットユーザーから注目された。一部のスター選手のアカウントには10億件超の書き込みが寄せられた。北京冬季五輪がこれまでで視聴率及びネット上の注目度が最高の、世界トップレベルの大会の一つになったことは間違いない。


 北京冬季五輪の国際伝播のデジタル化モデル転換は、世界の人々により実感のこもった視聴の体験とリアルタイムの交流の基礎をもたらし、かつ「開放的な中国」から「世界の中国」への国家ブランド向上を促すきっかけを作った。谷愛凌選手、蘇翊鳴選手、羽生結弦選手、氷墩墩、「ロボットバーテンダー」、冬季五輪選手の食事風景配信、末端ボランティアの交流。北京冬季五輪は参加型と没入型の「第3者伝播」の手段により、一部の西側メディアの一貫した色眼鏡を打破した。より信頼性と影響力のあるコミュニケーション型の伝播により、多元的で立体的で全面的な「動的な中国」「愛らしい中国」「愉快な中国」という新しいイメージを作った。


 また「第3の文化人」という特徴を持つZ世代のスポーツスターは、各自の分野で世界の協力・共有の成果を示し、また単一の国・民族の境界を超える文化を跨ぐ主体の想像を構築した。徐桃夢選手と米国のコールドウェル選手が競技後に抱き合い、「私たちはどちらもチャンピオン」「あなたが誇らしい」と述べたシーンが広く伝わったが、これは「新冷戦」の硝煙が再び立ち込める目下、いっそう貴重に感じられる。谷選手が金メダル獲得後に発した「スポーツはすべての人を団結させられる」という言葉は、脱グローバル化に立ち向かうZ世代の宣言だ。新世代の若者は現在、伝統的な「西側中心主義」の視覚下の「一元的文化主体」を解体し、グローバル化の時代の文化の伝播及び「多元的文化主体」が生む新たな道を示した。

 

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年2月21日

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