1日午前、北京で催された新中国成立60周年祝賀式典の閲兵式では中国軍の著しい建設成果が見られた。
中国国防大学の李大光教授は、今回と1999年の閲兵式を比較し、「大きな進歩を遂げた。地上発射巡航ミサイル、大陸間核ミサイル、空中警戒管制機(AWACS)などの新装備にしても、さまざまな火砲、タンク、戦車にしても、中国軍の装備が世界先進レベルに近づいていることを裏付けている」と述べた。
1999年の国慶節閲兵式に登場した中国空軍の最も先進的な戦闘機はロシアから購入したス-27であり、当時の中国空軍にとっては唯一の世界先進レベルの第三世代航空戦闘機でもあった。しかし、今回の閲兵式で披露された「殲(せん)10」、「殲(せん)11」などの戦闘機が大量に装備されるにつれ、国産の第三世代戦闘機が中国空軍の主な戦力となった。
中国空軍指揮学院の王明亮教授は、「空中警戒管制機、給油機などの特種飛行機、新型の空対空、空対地、地対空ミサイルの登場により、中国空軍には完備された先進的な作戦システムが形成された」と評価した。
中国空軍は先般、「宇宙と空中の一体」という概念を打ち出した。
閲兵式では海軍のさまざまな反艦艇、艦対空、地対艦ミサイルや水陸両用戦車が披露された。2009年4月に開催された中国海軍成立60週年記念の海上閲兵式では、原子力潜水艦など技術面で世界先進レベルに近づく新型艦艇が披露された。海軍の呉勝利司令官は、「発展理念、規制、枠組みから政策、制度まで、中国海軍はモデル転換に着手する」と語った。
ミサイル隊列の5陣が1日の閲兵式で初めて披露された。第二砲兵(戦略ミサイル部隊)隊列の責任者によると、その中の3陣は同シリーズで最も先進的なモデルで、十年前の閲兵式で披露されたミサイルに比べ、性能も大きく向上している。
前述の3種類の新型ミサイルよりもっと注目されているのが、地上発射巡航ミサイルの隊列である。なぜなら、中国の地上発射の巡航ミサイルは、今回初めて披露されたからである。
1966年に発足された第二砲兵部隊は、戦略的な抑止を実施する中国にとって、中心的力となる。地上隊列の中で最後に登場した巨大な戦略核ミサイル隊列は、中国の国防力のシンボルだと見られている。
中国国防部の梁光烈部長は国慶節前、「中国軍は現在、西側の先進国が持つさまざまな装備のほとんどを保有している。数多くの装備の性能は世界先進レベルに達するか、あるいは近づいている」と述べた。
「チャイナネット」 2009年10月1日