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朝鮮の神秘のベールを剥いだクリントン訪朝 |
発信時間: 2009-08-21 | チャイナネット |
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舞台裏に多くのエピソード 米国のクリントン元大統領は18日、ホワイトハウスを訪れ、朝鮮の最高指導者・金正日氏との会談を含む今月初めの訪朝について、オバマ大統領に「報告」を行った。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。 同日付「ニューヨーク・タイムズ」は情報筋の話として、クリントン氏の訪朝は元CIA高官のデトラニ元朝鮮半島和平協議担当特使が段取りをつけたと報じた。今回の訪問は朝鮮の内情を初めて詳細に探る機会をオバマ政権に与え、「朝鮮の神秘的なベールを剥いだ」のである。 ■憶測を取り除く ホワイトハウスは依然として、クリントン氏の訪朝を「人道的ミッション」としている。だが18日付「ニューヨーク・タイムズ」は、今回の訪朝はオバマ政権の情報高官デトラニ氏が、随行したデービッド・ストラウブ元国務省韓国課長と事前に協力して手配したことを初めて明らかにした。 デトラニ氏はかつて大使クラスの朝鮮半島和平協議担当特使を努め、何度も東アジアを訪問している。06年に国家情報局に入り、朝鮮情報の収集と分析を担当した。 訪朝時に予想外の事態に遭遇した場合のため、ホワイトハウスは他に、クリントン氏とオバマ大統領が共に「信頼を置く」ジョン・ポデスタ氏の随行を薦めた。 クリントン氏の訪朝はデトラニ氏らに多くの収穫を与えた。金正日氏とクリントン氏の会談には、姜錫柱第1外務次官が同席した。クリントン氏の到着と帰国の際には、6カ国協議朝鮮首席代表の金桂冠外務次官が空港に出向いた。「ニューヨーク・タイムズ」は、朝鮮政権内部の人事変動に注目する米情報員はこれに「非常に驚いた」と伝えている。彼らは、こうした高官はすでに「脇へ追いやられた」のではと疑っていたからだ。 同紙は米高官の話として、クリントン氏の訪朝は金正日氏の健康不安に関する外部の憶測を打ち消したと報じた。クリントン氏は事前に、金正日氏との会談を求めたわけではなく、「適切な高官」との会談を求めただけだった。すると、金正日氏が自ら登場したばかりか、「意外にも活力に満ちた」姿を示したのである。 多くの西側メディアが金正日氏の健康状態は良くないと推測したが、朝鮮側はこうした報道を否定し、健康状況は良好だと言い続けてきた。米高官からは、クリントン氏の訪朝によって、朝鮮の内部状況に関する疑問が消えるわけではないが、減少するだろうとの声が聞かれる。 「人民網日本語版」2009年8月21日 |
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