オーストラリア外務省は18日、オーストラリアが「新疆独立」の頭目であるラビア(世界ウイグル会議のラビア・カーディル議長)にビザを発給したことを理由に、中国側が何亜非・外交副部長(外務次官)のオーストラリア訪問を取り止めたことを対外的に認めた。両国関係は過去10数年来で最も冷え込んだと指摘するメディアもある。「環球時報」が伝えた。
スミス豪外相の報道官は同日、ラビア事件の影響で、今月上旬に同国北部のケアンズで開催された太平洋島嶼国会議の首脳会議に何亜非・副部長が出席せず、中国・太平洋島嶼国会議対話会合の王永秋特使が、最終的に中国代表団の責任者となったことを明らかにした。
豪紙「オーストラリアン」は同日付社説で、中国はオーストラリアに対して「不機嫌」を表明し、各出席者はこれを中国がオーストラリアに対して故意に「蔑視」を示したものと感じたと指摘。また、リオ・ティントと中国アルミの提携計画が失敗した時点で、中国は「すでに不機嫌だった」と報じている。さらに、スターン・フー事件が両国間の溝を広げ、オーストラリアがラビアにビザを発給した事件が導火線となり、両国関係は急速に冷え込んだとしている。
「人民網日本語版」2009年8月20日 |