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演説する温家宝総理 |
世界経済フォーラムが主催する第3回夏季ダボス会議が10日午後、大連の世界博覧広場で開幕した。温家宝総理は開幕式で演説し、「中国は引き続き積極財政と適度な金融緩和政策を揺るがず遂行し、パッケージ・プランを全面的に実行に移し、不断に拡充・改善して、安定した比較的速い経済成長と社会の調和・安定を促していく」と強調した。
会議には世界経済フォーラムのシュワブ理事長、ラトビアのザトレルス大統領、マケドニアのグルエフスキー首相、シンガポールのゴー・チョクトン上級相を始め、世界86カ国・地域の政界、経済界、学術界、報道界の代表1400人余りが出席する。
温総理は「このたびの100年に1度の世界金融危機は中国経済に大きな衝撃を与えた。私たちは信念を固め、困難に立ち向かい、落ち着いて対処して、すでに初歩的な効果を上げた。経済成長速度の下降にブレーキがかかり、上半期の国内総生産(GDP)は7.1%成長し、投資の増加は持続的に加速し、消費は安定した比較的速い成長を見せ、経済成長に対する国内需要の牽引作用は不断に高まっている。1潤オ7月期に都市部では666万人の雇用が創出され、都市や農村住民の所得は増加し、社会は大局的に安定を保っている。財政赤字はGDPの3%、国債規模は同20%前後にそれぞれ抑えられている。6月末時点の商業銀行の不良債権率は1.8%で、年初時より0.64ポイント下がり、自己資本比率は11.1%となっている」と述べた。
また「世界経済が深いレベルで後退する中にあって、これらは容易ではない成果だ。これは中国政府と中国人民が自らの国情に基づき、積極財政と適度な金融緩和政策を堅持し、世界金融危機対策のパッケージ・プランを実施した結果だ。パッケージ・プランは単なる4兆元の投資では決してなく、内需拡大を柱に、消費と投資の牽引を結びつけた計画、現在の視点と長期的な視点を結びつけ、成長維持と構造調整を統一した計画、政府と市場の役割を統一し、発展と改革を共に促進する計画、成長を維持すると共に民生もうるおす計画だ」と強調した。
温総理は最後に、共同で気候変動に対処し、保護貿易主義や保護投資主義に反対し、世界経済の持続可能な回復を促進し、知的財産権を守るよう世界各国に呼びかけた。
「人民網日本語版」2009年9月11日