第3回中日韓外相会議は28日、上海で開かれた。3国の外相は、未来にむけて全面的な協力パートナーシップを深めていくことを確認した。

会議は中国外交部の楊潔チ部長が主宰し、日本の岡田克也外相、韓国のユ・ミョンファン（柳明桓）外交通商相が出席した。楊潔チ外交部長は「今回の外相会議の開催は、3カ国の協力が10周年を迎える上、世界各国が協調して金融危機に対応し、景気回復を促す時期だ。この10年間、三カ国は、隣国親睦を対外関係の重要な位置に据え置いてきた。そして、10＋3、東アジアサミット枠組み内での協力に積極的に参加するとともに、東アジアの協力に積極的な貢献をしてきた」と強調した。

さらに、「安定した戦略的な相互信頼関係の構築により力を入れる上、より高いレベルの協力を促進していく。社会や人員の交流を長期的に展開し、東アジアの協力と地域の平和や発展を促す」ことを提案した。

このほか、国際経済、金融情勢、北東アジア、気候変動、国連の改革、軍縮、核拡散防止などについても、意見を交わした。

中日韓首脳会議の意義を確認

第3回中日韓外相会議では、「間もなく開かれる中日韓首脳会議は、アジアの安定と発展にとって重要な意義がある」ことが確認された。

第2回中日韓首脳会議は10月10日に北京で開催される予定。これについて、3カ国外相は、「首脳会議は、国際社会が協調して金融危機に対応し、景気回復を促すという重要な時期に当たり、政治的信頼の増強、相互協力の推進、アジアの安定と発展の促進にとって重要な意義がある」とした上で、「首脳会議の成功を確実にするため、ともに準備活動に取り組んでいく」と強調した。

楊潔チ外交部長が岡田克也外相と会談

中国の楊潔チ外交部長は上海で28日、中日韓外相会議に出席するため訪れた日本の岡田克也外相と会談した。

楊潔チ外交部長は、「胡錦涛国家主席は、さきにニューヨークの国連本部で鳩山由紀夫首相と初めて会談した。双方は、両国の戦略的互恵関係を促進するため、重要な合意をし、両国関係は良いスタートを切った。中国政府は、日本の新内閣とともに、4つの政治文書の原則と精神に則って、両国の戦略的互恵関係を絶えず促していく」と述べた。

岡田克也外相は「アジア情勢が変化する現在、良好で信頼しあう戦略的な互恵関係を構築し、両国の未来をともに建設していくべきだ」とした上で、「日本は開放的な地域主義を基に、アジア外交に力を入れ、東アジア共同体の設立に取り組んでいく」と述べた。

これに対して、楊潔チ外交部長は、「中国は最も早くアジア共同体の設立を訴えた国の１つで、東アジアの協力と一体化プロセスに積極的に参加している。中国は引き続き開かれた態勢で、各国とともに取り組んでいく」と示した。

「中国国際放送局」より　2009年9月29日