外交部の定例会見で10日、秦剛報道官が国内外の記者の質問に答えた。

----オバマ米大統領の訪中について

オバマ米大統領の訪中は中米関係の今後の発展にとって重要な意義を持つ。今回の訪問によって、両国元首が決定した21世紀における積極的・協力的・包括的中米関係の新たな位置づけへの確認が深められ、両国関係および両国協力の戦略的中身が拡充されることを希望する。中国側は、両国関係や関心を共有する重大な国際・地域問題についてオバマ大統領と意見交換することで、相互信頼の強化、協力の促進という目的が達成されることを期待している。今回の訪問がより多くの積極的な成果を上げ、中米関係の健全で安定した発展が促されることを希望する。

----人民元相場の問題について

私たちはすでに繰り返しその政策を明らかにしてきた。自主性、可制御性、漸進性の原則に照らし、引き続き人民元の管理変動相場制を整備し、人民元相場の形成過程において市場需給がより大きな役割を果たすようにし、合理的でバランスある水準で人民元相場の基本的な安定を維持すると同時に、人民元相場をより弾力的にする。米国は世界一の経済大国であり、米経済の行方は世界に重要な影響を与える。米国の財政状況は米ドル相場の動向と米経済に影響を与える。私たちは米国が、世界金融危機を全力で克服すると同時に、自国の財政赤字問題をより注視し、中長期的に持続可能な財政政策を維持することを望む。これは米ドル相場の安定にもプラスだし、中国や世界にとってもプラスだ。

「人民網日本語版」2009年11月11日