会談の様子 |
胡錦涛国家主席は1日午前、第12回中国・EU首脳会議のため訪中したEU議長国スウェーデンのラインフェルト首相、バローゾ欧州委員長と人民大会堂で会談した。
胡主席は中国・EU関係と第12回中国・EU首脳会議を積極的に評価し、「中国政府は対EU関係の発展を常に外交上の優先事項の1つとしている。EU側と共に努力して、双方関係をより高いレベルへと押し上げていきたい」と表明。次の意見を示した。
(1)長期的視点に立ち、包括的戦略パートナーシップの発展という大きな方向性を堅持する。
(2)ウィンウィンの視点に立ち、たゆまず協力の分野を拡大し、その水準を高める。双方は経済貿易、科学技術、省エネ・環境保護、クリーンエネルギー分野の協力の強みを保ち、新たな協力の成長軸を育成すべきだ。同時に、青年交流を含むさまざまなレベルや形式の人と文化の交流を一層強化する。
(3)大局的視点に立ち、中国・EU関係の発展の中で直面する新たな情況や問題を適切に処理する。双方は互いの重大な関心を尊重し、これに配慮し、中国とEUの包括的戦略パートナーシップの健全で持続的な踏み込んだ発展を促し、中国・EU関係を、異なる社会制度や発展モデルの友好的付き合いと互恵協力の模範とすべきだ。
ラインフェルト首相とバローゾ委員長は、中国・EU関係の一層の発展に関する胡主席の重要な意見に完全に賛同。第12回中国・EU首脳会議が積極的な成果を上げたことに喜びの意を表した。
ラインフェルト首相は「中国は世界金融危機対策において重要な役割を発揮した。中国側と共に、保護主義に反対し、世界経済の早期回復を促進していきたい」と述べた。
バローゾ委員長は「EUは一貫して中国の発展を、世界の平和と安定を促進する積極的な貢献と見ている。国際情勢の変化やグローバルな試練を前に、双方は戦略的視点から相違点を扱い、処理し、協力を一層強化して、包括的戦略パートナーシップの前向きな発展を促すべきだ」と表明した。
「人民網日本語版」2009年12月2日