21日発売の『環球時報』は、フランスのフランソワ・フィヨン首相が20日から3日間、中国を訪問していると伝えた。フィヨン首相が訪中するのは首相就任以来初めてで、フランスのメディアは今回の訪中を非常に重視し、中国との15億ユーロの原子力発電プロジェクトの調印以外にも、首相の訪中は中仏関係の回復を促し、来年のサルコジ大統領訪中へ道をつけるものだと報道している。
フランス通信社(AFP)によると、フィヨン首相と一緒に訪中するのは、フランスのアレヴァグループ、フランス電力公社、世界一の重電メーカーであるアルストム社など、数社の大手企業や一部の中小企業の担当者たち。フランスの経済紙「レゼコー」は、「原子力―フランス人が中国で15億ユーロの契約に調印」というタイトで、「フィヨン首相は今回の訪中を利用して、原子力分野での両国の提携を促進し、中国政府関係者と共にいくつかの調印式に出席することになっている」と報道している。
フィヨン首相の出発直前にフランスの「エクスプレス」誌は、「フィヨン首相の訪中は、外交や経済面での中国との協力関係を強化し、サルコジ大統領の来年の訪中のために下地を作るものだと」と記し、訪中のスケジュールを簡単に紹介。また「レゼコー」ではフランス電力公社とアルストム社の各総裁が「中国との協力はウィン・ウィンだ」と語っている。
経済面の契約以外にもメディアは、フィヨン首相の訪中は、そのほとんどが政治的な姿勢だとしており、ラジオ・フランス・アンテルナショナルは「首相の訪中は仏中関係をさらに固め、それを強化することだ」と伝えている。
「チャイナネット」 2009年12月21日 |