中国航天科技集団公司の子会社、中国長城工業総公司は8日午後、香港亜太衛星通信有限公司と衛星打ち上げ業務契約を北京で取り交わした。仏タレス・アレニア・スペース社製の通信衛星「亜太7号」が2012年上旬、「長征3号乙」増強型ロケットによって打ち上げられる。新華社が8日伝えた。
亜太衛星通信有限公司の程広仁総裁によると、「亜太7号」には最大出力11.4KW、設計寿命15年のCバンド中継器とKuバンド中継器が28台搭載。
2012年上旬に打ち上げ後、東経76.5度上空の衛星「亜太2R」に代って運行する。亜太公司はCバンドをアジア、中東、アフリカ、オーストラリア、ヨーロッパの一部のテレビ配信や衛星通信などのために使うほか、Kuバンドを中国、中東と中央アジア、フランスのテレビの生放送や衛星によるニュース収集、VSAT、とりわけ各大陸にまたがるKu通信に利用する。
「長征3号乙」増強型ロケットは中国航天科技集団の子会社、中国運搬ロケット技術研究院が開発した、中国最大の推進力を誇る商用ロケット。「長征3号乙」ロケットをベースに適度なグレードアップが加えられた。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年11月9日