中国石油化工上海石油化工股フェン公司で4日午後、中国独自の知的財産権をもつ年産15万トンのC5留分分離装置の全工程が稼動し、合格製品を生産した。国内最大のC5化学工業開発生産基地が上海石油化工に誕生し、中国のC5化学産業全体が世界先端水準にあることを示した。新華社のウェブサイト「新華網」が4日伝えた。
C5留分は、エチレンの生産過程で生成される副産物で、10トンのエチレンに対し、1トンのC5が生成される。20年余り、特にここ10年近くの持続的な開発と産業化、生産運営などの積み重ねによって、上海石油化工のC5産業は安定した発展と向上の軌道に入った。この間、絶え間ない技術研究と、多くの新技術や新設備の使用・改造を経て、C5装置の年間処理量は当初の2.5万トンから7.5万トンに拡大され、さらに今回投入した年産15万トンの装置を加え、上海石油化工の年間処理量は22.5万トンに達した。これにより、中国のC5利用率は10ポイント上昇し約47%になった。
上海石油化工のC5資源はすでに100%利用され、うち80%前後は精細化工製品となり、残りの部分はエチレンフィードとして再利用される。
「人民網日本語版」2009年11月5日 |