世界的な金融情報サービスのトムソン・ロイター・グループは2日、中国の科学研究者が毎年発表する論文の本数が米国に次いで世界で2番目に多いことを公表した。新華社のウェブサイト「新華網」が3日伝えた。
この報告「新科学地理―中国における研究と提携」によると、1998年までに中国の科学研究者は約2万本の論文を発表したが、この数字が2008年には11万2000本に急増したという。一方、米国の科学研究者が発表した論文は1998年の26万5000本から2008年には34万本に増加した。論文の発表本数で中国はすでに日本、英国、ドイツなどを追い抜いた。
この報告は、トムソン・ロイター・グループが世界1万500種類の科学ジャーナルのデータをもとに作成したもので、分析によると、中国の科学研究者の論文は素材科学や化学、物理学の分野に集中しており、中国では革新型素材に対する注目度が高いことが強く影響している。
報告ではまた、中国は改革開放30年余りで、原子エネルギーや宇宙科学、高エネルギー物理、生物学、コンピューター科学、情報技術などの分野のレベルがすでに国際水準に達するか、それに近づいていると評価。ほかにも、農業化学、免疫学、微生物学、分子生物学、遺伝学などの分野も急速な発展がみられるという。
「人民網日本語版」2009年11月4日