「中米関係講演会」が北京で15日開かれた。米国のキッシンジャー元国務長官は、「長い目で米中関係を見るべきだ」と強調した。
新華社通信によると、ここ数カ月、米国は中米関係を損なう一連の行動を取っていた。台湾への武器売却、オバマ大統領のダライラマとの会見、保護貿易主義などである。これらが、両国の多くの分野での交流や協力に悪い影響を与えている。キッシンジャー元国務長官は最近の中米関係に触れた際、「自分は両国関係を楽観視している。これまでも両国は数回もの摩擦があったが、いずれも適切に解決できた。今回も解決方法が見出せると思う」と述べた。
さらに、「米国は中国が成長してほしい。中国の成長は米国の利益に合致する」とした上で、「現在、新しい国際政治の力関係が形成されつつある。各国も力の均衡に向かって動いて入る。米国は各国との関係を見直す必要がある」との見解を示した。
なお、この日、李克強副首相はキッシンジャー元国務長官と会談し、両国関係や、共に関心を寄せる問題について意見を交わした。
「中国国際放送局 日本語部」より2010年3月16日