中国外務省の秦剛報道官は18日、イギリスの年次人権報告書の中の中国関連部分に反駁し、報告書がイデオロギーでの政治的ショーでしかないと指摘した。
イギリスが17日に公表した年次報告書が中国の人権状況を非難したことに関して、秦剛報道官は18日の定例記者会見で、「中国は、自国の人民の人権と基本的自由の保護に尽力している。中国各民族の人々が憲法の与えた基本的な権利を享有しており、人権を享受するレベルがかなり高められた」と語った。
秦剛報道官は、「文化や発展のレベルにより、各国の人権に対する見方が異なると認めるべきだ。イギリスがこの報告書で取り上げた国はすべて発展途上国だが、同じように人権侵害が存在している一部西側の国にはまったく言及していない。中国は、平等と相互尊重に基づき、話し合いを通じて相違をなくすことを主張する。しかし、圧力や対抗に反対し、人権問題において2重基準を設けることに反対し、人権問題を利用して他国の内政に干渉することには反対する」と語った。
「中国国際放送局 日本語部」より2010年3月