中国の習近平国家副主席は10日、海南省ボアオ市で、2010年ボアオ・アジアフォーラム年次総会に出席しているデンマークのラスムセン首相、モンゴルのバトボルド首相、カンボジアのチャイ・タン計画大臣とそれぞれ会談した。
ラスムセン首相と会談した際、習近平副主席は、「21世紀の全面的な戦略パートナーとして、両国は理解を深め、共通認識と協力を強化して行くべきだ。中国はデンマークと共に努力し、気候変動対応事業のさらなる進展を推進して行く」と述べた。
これに対し、ラスムセン首相は、「デンマークは中国が国際舞台で果たす役割を高く評価し、中国がコペンハーゲン気候変動会議の成功や『コペンハーゲン協定』の調印に果たした積極的な役割を高く賞賛する。デンマークは中国との協力を強化し、両国関係の一段と好ましい未来を切り開いて行く」と述べた。
習近平副主席、モンゴルのバトボルド首相と会談
また、バトボルド首相との会談で、習副主席は、「中国はモンゴルが中国の核心利益の問題で中国を理解し、支援していることを高く評価する。中国はモンゴルと戦略的な意志の疎通を強化し、各分野における実務的な協力を絶えず新しい段階に推進して行く」と述べた。
バトボルド首相は「両国はハイレベル往来を続け、経済貿易、金融、鉱産物、エネルギーなどの分野における協力を強化して行くべきだ」と述べました。また、一つの中国政策を堅持することを改めて明らかにした。
そして、チャイ・タン計画大臣との会談で、習副主席は、「中国は、カンボジアが長期にわたって、台湾問題やチベット問題など中国の核心利益に関わる問題において中国を断固として支持したことを高く評価、カンボジアと共に努力し、両国の全面的協力パートナーシップを絶えず推進させていきたい」と述べた。
これに対し、チャイ・タン計画大臣は中国政府がカンボジアの経済、社会の発展に与えた多大な支援に心から感謝の意を示した。
「中国国際放送局 日本語部」より 2010年4月11日