胡錦涛国家主席と南アフリカのズマ大統領は15日にブラジリアで会談し、中国と南アフリカやアフリカとの関係のほか、関心を共有する国際・地域問題について意見交換した。
胡主席は「特に04年の戦略的パートナーシップの構築以来、両国関係は包括的で急速な発展を続け、各分野の交流や協力も実り多い成果を上げた。これは両国民に確かな利益をもたらすとともに、両国関係の発展を促進し、発展途上国の団結・協力を強化するうえでも重要な役割を果たした。南アフリカと共に努力して、両国の戦略的パートナーシップを新たな、さらに高い水準へと引き上げていきたい」と表明した。
胡主席はまた「双方は第5回国連気候変動条約締約国会議(COP15)で緊密に協力し、コペンハーゲン合意の成立に向けて積極的な努力を払った。南アフリカと共に努力し、メキシコで開かれるCOP16での前向きな成果を促し、発展途上国の団結と共通利益を守りたい」と指摘した。
ズマ大統領は両国関係の発展に関する胡主席の提言に完全に賛同し、両国関係の発展に満足の意を表明。「両国の戦略的パートナーシップは双方にとってのみならず、南南協力の強化にもプラスだ。南アフリカはCOP15で中国の発揮した重要な役割を称賛する。両国および関係各国の共同努力の下で、COP15では前向きな成果が得られた。COP16でも双方が協力を強化し、気候変動分野の国際協力の新たな進展を促すことを希望する。中国とアフリカとの関係や協力についても、中国側と踏み込んで意見交換したい。双方がG20の枠内で協力を強化し、無数の発展途上国の利益を共同で守ることを希望する」と表明した。
「人民網日本語版」2010年4月16日