中国の胡錦涛国家主席は8日モスクワでロシアのプーチン首相と会談した。双方は、中ロの戦略的な協力パートナーシップの推進や一部の国際問題と地域問題について重要な共通認識に達した。
胡主席は、「今年はロシアの祖国防衛戦争勝利65周年だ。中国とロシアは世界の反ファシスト戦争の勝利のために歴史的な貢献をした。第2次世界大戦の歴史において、中国とロシアの立場は一致している。中国はロシアと共に一連の活動を行い、世界の反ファシスト戦争勝利65周年を祝賀したい」と述べた。
胡主席はまた当面の中ロ関係の発展を高く評価し、「当面の情勢の下、中ロは相互尊重、相互支援、全方位的戦力協力を強化して行くべきだ。また、エネルギーなど重要な分野における協力も引き続き堅持し、両国の実務的な協力を新たな段階に推進させていく必要がある。中国はロシアとテロ取締りについての交流と協力を強化し、共に、三つの勢力(民族分離勢力、宗教極端勢力、テロ勢力)を打倒し、地域の平和と安定を維持して行くべきだ」と述べた。
プーチン首相は、胡主席がロシアの祖国防衛戦争勝利65周年の祝典に出席したことに心から歓迎の意を示し、「両国は第2次世界大戦で肩を並べて戦い、ドイツファシストと日本軍国主義を打ち破るために重大な貢献をした。ロシアは各分野における中国との実務的な協力を強化し、協力の分野を一段と拡大し、両国の戦略的な協力パートナーシップを絶えず強化して行く。さらに、上海万国博覧会の開幕を祝う。万博は北京オリンピックについで、中国が主催するもう一つの国際的な盛典だ」と述べた。
「中国国際放送局 日本語部」より 2010年5月9日