タイの治安部隊が19日午前、長い間バンコク市中心地の商業区で抗議活動をしている「反独裁民主統一戦線」(UDD)のデモ参加者を排除し始めた。この日の午後、「反独裁民主統一戦線」の指導者は2カ月にわたって行った抗議活動を停止し、警察当局に自首すると発表した。現在、タイ軍当局は情勢をコントロールしている。タイ政府は20日からデモ参加者を送り返している。
バンコク救急機構の統計によると、19日軍隊がデモ参加者を排除する中で、イタリア人記者1人を含む5人が死亡し、49人が負傷した。今月14日以来、「反独裁民主統一戦線」と軍隊・警察との衝突であわせて42人が死亡し、366人が負傷したという。
この日の夜、アピシット首相はテレビ談話を発表し、「政府は国家を正常な状態にもどし、持続可能な復興の道をあゆみ出す自信を持っている」と述べた。
「中国国際放送局 日本語部」より2010年5月20日