中国共産党四川省委員会の劉奇葆書記一行は23日午後5時に台北松山空港に到着し、「謝恩・交流・協力の旅」を始めた。中国国民党の呉伯雄名誉主席との会談では、四川大地震や昨年8月の台湾の台風被害における両岸の相互援助を振り返り、両岸の友情について語り合った。
呉名誉主席は劉書記の訪問を歓迎。2年前の四川大地震発生後の一幕一幕に言及し、初めて台湾を訪問した劉書記に今後は頻繁に訪問するよう求めた。また「四川大地震の際は台湾の企業や民衆も次々と被災地に義援金と愛の心を寄せた。昨年8月の台湾の台風被害では、大陸が積極的に助け合いの手を差し伸べた。両岸の善意のやりとりは、両岸関係の前向きで平和的な発展を促した」と指摘した。
劉書記は「四川大地震から2年目にあたる今回の訪台は、第1に『謝恩の旅』であり、第2に『交流と協力の旅』だ。四川大地震の発生後、台湾は直ちに救援隊や医療隊を被災地に派遣した。台湾各界も惜しみなく義援金や救援物資を寄付した。こうした極めて貴い支援は、震災との戦い、被災者の救援、被災地の復興において非常に重要な役割を果たした」と述べた。
また、四川省と台湾の交流・協力について「両岸関係の平和発展を背景に、四川省と台湾の協力はたゆまず拡大している。新期の西部大開発は四川省の発展に重大なチャンスをもたらしている。四川省と台湾のより幅広い分野、より深いレベル、より大きな規模での交流・協力を推進し、台湾の人々に巴蜀文化の濃厚な「天府」四川、発展著しい活力ある四川、災害を経てなお美しい新四川を見てもらいたい」と述べた。
「人民網日本語版」2010年5月24日