米政府は21日、対イラン制裁でロシアから支持を取り付けるため、2つの譲歩を行った。1つは、ロシアの軍需企業に対する制裁の解除。もう1つは、ロシアからイランへの防空システムの輸出を制限しないことへの同意だ。「ニューヨークタイムズ」が伝えた。
対空ミサイル「S-300」も制限解除の対象となる。ロシアは以前イランへのS-300の輸出を延期したが、契約は取り消していなかった。S-300対空ミサイルは、イランの核施設を爆撃する米国やイスラエルの戦闘機の迎撃に効果を発揮すると見られる。米政府の今回の措置には、すでに国内の議員や安全保障問題の専門家から批判の声が上がっている。
「人民網日本語版」2010年5月25日