「中米人文交流ハイレベル協議制度」の発足式典と初会合が25日午前に北京で行われた。劉延東国務委員とクリントン米国務長官が座長として出席し、初会合の共同議長を務めた。
劉国務委員は発足式典で「異なる国家、異なる民族、異なる文化が意思疎通や交流を行い、和して同ぜぬ中で長所を取り入れ短所を補い、小異を残し大同につく中で相互補完しより良い結果を生むことは、人類文明の持続的な進歩を促す原動力であり、相互信頼と友情の強化、偏見と誤解の解消、人類社会の調和と繁栄の促進に対して掛け替えのない役割を持っている。21世紀における積極的・協力的・包括的な中米関係の構築には、両国の人文交流のたゆまぬ拡充が必要だ。現在の世界における最大の先進国と最大の発展途上国である両国の相互理解、友好、協力は、両国民のみならず世界各国民に幸福をもたらす。両国は戦略的視点から人文交流を積極的に推進し、中米友好の社会的基盤や民意基盤を突き固め、中米関係の発展に新たな活力を注ぎこむべきだ」と述べた。
初会合では教育、科学技術、文化、スポーツ分野の共通関心事について幅広く、踏み込んで議論。▽米国は今後4年で留学生10万人を中国に派遣▽中国は今後4年で博士課程留学生1万人を米国に派遣▽「中国語の橋」1万人中国研修プロジェクトの実施▽重点分野の共同研究センター設立への資金援助▽「ピンポン外交」40周年記念活動----などの人文交流プロジェクトの始動を発表した。
「人民網日本語版」2010年5月26日