中国共産党が提唱・主催する「中国・EU政党ハイレベルフォーラム」が24日、北京で開幕した。開幕式では李長春・中共中央政治局常務委員が「政党対話を強化し、共同発展を推進」をテーマに基調演説を行った。
李常務委員は「中国とEUの政党指導者が一堂に会し、関心を共有する重大な問題について踏み込んで交流することには、並大抵でない意義がある。これは中国とEUの政党交流・対話がまた新たな段階に進んだこと、中国とEUの戦略的意思疎通、全方位的協力がまた新たな重要な場を得たことを存分に示すものだ」と指摘した。
李常務委員は、世界金融危機に対処するために中国の党と政府が講じた包括的計画とその成果を紹介。「世界金融危機が中国経済に与えた打撃は、実質的には経済成長パターンへの打撃だった。中国経済・社会のより良くより速い発展を維持するためには、経済成長パターンの転換を加速しなければならない」と述べた。また、経済成長パターンの転換を加速するために中国が現在講じている措置を全面的に詳述。「経済成長パターンの加速的調整に伴い、中国経済は長期間持続可能な成長を実現する。これは各分野での中国とEUの互恵協力、および他の諸国の発展にもかつてないチャンスをもたらすだろう」と指摘した。
開幕式ではこのほか、欧州自由民主改革党のネイツ議長、欧州左翼党のビスキー議長を始め、欧州社会党(欧州議会会派)、欧州緑の党、ラトビア新時代党などEU各政党のリーダーが挨拶を述べた。
フォーラムには中共中央対外連絡部、中共中央政策研究室、外交部、商務部、国家発展改革委員会、環境保護部、中国人民銀行などの責任者も出席。EUの2つの地域政党、2つの欧州議会政党、22カ国の35政党から50人余りのリーダーが出席した。
「人民網日本語版」2010年5月25日