朝鮮人民軍板門店代表部は28日、米韓両軍が板門店の共同警備区域内に搬入した重火器の撤収を要求するとともに、撤収に応じなければ「強力な軍事的対応措置を講じることになる」と警告する通知文を米側に送付した。朝鮮中央通信が伝えた。
通知文は「米韓両軍は最近、いささかもはばかることなくさまざまな重火器を板門店の共同警備区域内に搬入した。26日午前7時25分、米韓両軍は多種の重火器を板門店の共同警備区域会議場の南側区域に搬入した。この行動は目的ある計画的な挑発だ。その目的とは、当該区域でいつでも軍事衝突を起こせるようにすることだ」としている。
また「朝鮮は警戒を高め、米韓のこの動きを注視している。米韓両軍に対し、この種の行動を直ちに停止し、当該区域に搬入したすべての重火器を撤収するよう要求する。さもなくば、朝鮮は板門店共同警備区域で強力な軍事的対応措置を講じることになる」としている。
「朝鮮休戦協定」は、板門店共同警備区域の双方の警備員に拳銃または歩兵銃の携行のみを認めており、重火器は携帯も搬入も認められていない。
「人民網日本語版」2010年6月29日