方法その二:携帯端末は「短命」
FBIは、ロシアの女性実業家チャップマンが別にいつも使っていた「トリック」は、プリペイド式の携帯端末であったことを明らかにした。
米国側は、6月26日、チャップマンが、ニューヨークのブルックリンにある店でプリペイド式の携帯端末を購入し、その後すぐに充電器と購入契約書の包をゴミ箱に捨てたのを確認した。FBIの捜査員がその契約書を見ると、彼女の偽名「イリン・クサフ」と書かれてあった。
AP通信の分析によると、買い手がこの端末を長期に使うつもりがない場合、売る側は相手側の身分証明書を確認する必要がない。これにより、法執行部門は携帯端末の通話記録で犯罪容疑者の身分を確定できないことになり、盗聴を行う場合もかなり困難になる。また、容疑者のほうは、この点を利用して、いつも購入して1,2回通話したあと、すぐに捨ててしまうとのことだ。