方式その四: 「見えない」通信
「見えないインク」という方法は、第一次世界大戦期間中の諜報界では広く用いられたものであり、現在でもよく使われているが、すでに新しく更新されたものとなる。
FBIは、かつて、モフェが妻のシンシアを南米に行かせ、その時に「見えない」あるものをある人に渡すように言っているのを傍受したと明らかにした。
FBIは、いわゆる「見えないもの」とは、「電子ステガノグラフィ」で記載された情報である可能性が高いと分析した。「電子ステガノグラフィ」とは、秘密の情報を一見普通の情報、たとえばデジタル画像や音楽などの中に隠す方法のことで、事情を知っているものだけがこの秘密情報を解読できる。
FBIの捜査員は、3人のロシア特務工作容疑者の家から、「電子ステガノグラフィ」の装置を発見し、ニュージャージー州ホーボーケンにあるモフェ夫妻の家で、パスワードが書かれた紙を見つけ出した。FBIは、モフェ夫妻が電子ステガノグラフィを使ってロシアの諜報機関と情報交換していたと推断している。
「人民網日本語版」2010年7月6日