米ニューヨーク・タイムズ紙は26日、「アフガン戦争:機密ファイル」との見出しで、アフガン戦争に関する米国の軍事機密報告、約9万2000点が漏洩した件について、5面半の紙面を割いて報道した。
■史上最大の軍事機密漏洩事件の1つ
これは米国の歴史上、最大規模の軍事機密文書漏洩事件の1つだ。米政府は今回の漏洩事件は米国の安全保障を脅かすおそれがあるとしている。
米ウェブサイト「ウィキリークス」は、これらの文書を数週間前にニューヨーク・タイムズ紙、英ガーディアン紙、独シュピーゲル誌に提供。25日夜に同サイトで公開する前は報道しないとの約束を取り付けていた。機密文書は2004年1月から2009年12月までのもので、アフガン戦争の詳細の多くを明かす内容だ。中でもタリバンの力の強化、政府に対するアフガン市民の不満の高まり、駐留米軍の士気低下、NATO部隊による市民への被害、米軍の秘密戦闘小隊、パキスタン情報機関からアフガン武装勢力への支援などが特に注目される。