ドイツ「ディー・ツァイト」誌最新号は、今月上旬にベルリンで行った傅瑩・中国外交部副部長への単独取材を掲載した。傅副部長の発言の概要は次の通り。
中国が大きな成果を上げたことは、尊重され、理性的に分析されるべきだ。西側のスタンダードに合わせるよう常に要求するのではなくだ。
西側世界は中国経済の進歩を認め、世界金融危機で中国の果たした役割も称賛している。だが、中国の政治の進歩については見て見ぬふりを決め込んでいるようだ。西側先進国は自らの政治制度や価値観を多くの国々と共有したいと考える一方、その富や生活水準は分かち合おうとしない。それらがまさに西側政治制度の土台であるのに。
「中国はこれをする」とか「あれはしない」とか論評する時、あなたは自らの基準で判断している。あなた方が中国のような工業化の早期段階にあった時、あなた方の人権状況がどうだったのか、覚えていないのだろうか?現在、あなた方は高福祉国家を築いた。あなた方にとって、衣食を満たすことは、とうに問題ではなくなっている。だが私たちは、経済的に苦しい時代を脱してからまだそう経っていない。私の世代でも飢餓を経験しているのだ。もしあなた方が常に自らの基準で中国を判断するのなら、常に中国が西側式の国に変わることを期待するのなら、あなた方は常にそうした期待に惑わされるだけだ。