写真は陳光標氏。「ゲイツ氏とウォーレン氏に信を置き、“寄付金募集“の呼びかけに応じる。決して守銭奴にはならない」と述べた。
ビル・ゲイツ氏とウォーレン・バフェット氏が北京で主催する慈善パーティーに合わせ、中国の富豪たちの中には寄付を承諾した者がいる一方で、寄付を求められるのを恐れている者もおり、両者の態度には極めて大きな差異がみられる。英国『タイムズ紙』が報じた。以下に記事の概要を紹介する。
一人の中国慈善家が、自身の死後に財産の全てを寄付すると表明した。彼が発表したこの声明は、ビル・ゲイツ氏とウォーレン・バフェット氏が北京で開催する慈善パーティーに同調するものである。
中国メディアは、中国の新世代の富豪たちが、米国の億万長者であるこの両氏によって今月中国で開かれる慈善パーティーに出席することを拒むのは、私財を拠出するよう要求されることを懸念するためだと報じた。
ビル&メリンダ・ゲイツ基金会の在北京発表責任者は、「約50名が招待を受けられなかったのはスケジュール調整が困難だったためであり、ゲイツ氏とバフェット氏が6月に呼びかけた“寄付募集”行動の圧力が及ぶことを心配したためではない」と述べた。
中国で成功した民営企業家で、某再生資源利用会社の陳光標社長は、寄付を要求されることを心配してはいないと述べた。彼は一通の公開状により、このような慈善寄付活動を支持することを約束し、自身の死後は全ての財産を寄付すると表明した。
中国人口13億人のうちの大多数は未だ貧困のうちに生活しており、自身の生まれた土地の上で生計を立てるために悪戦苦闘している。そして、貧困から抜け出した人々も、何世代にもわたる貧窮を経て、お金を手にする熱情に駆られて行動している。北京大学非営利組織(NPO)センターの金進平主任は、「米国と比べて、中国の一部の富裕層は彼ら個人と子どもの福祉のことばかりに関心があるようだ。この原因の一つは、彼ら自身がかつては自身の教育や退職金、医療保障問題などについて心配していたことにあると思われる。」
なにはともあれ、胡潤ランキング(中国の富豪ランキング)のデータによれば、中国で最も太っ腹な50人の2009年の寄付金額は82億1000万人民元に達しており、これが2008年の38億9000万元の二倍以上にあたるという事実は明らかである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年9月9日