米国がサウジアラビアに売却する戦闘機
大中東地域の外交構造において、米国、イスラエル、サウジアラビア、イランの関係は複雑に錯綜している。サウジアラビアはイランの軍事力増強を軽視できない一方、イスラエルのエルサレム占領にも断固反対している。イスラエルはイランを重大な脅威と見なすと同時に、サウジアラビアへの警戒も解いていない。
米国とサウジアラビアの関係は、米同時多発テロ後、いったん冷えこんだ。だが近年、イランなどの牽制の影響で、再び調整された。米国とイスラエルの関係は、パレスチナとの和平交渉が原因で一度溝が生じたものの、いわゆるイランの「脅威」に対しては、高度な戦略的認識を共有している。
世界最大の武器商人である米国は湾岸地域で好きなように策を弄している。これによって米国が巨利を得るだけでなく、大中東地域全体で軍拡競争のエスカレートが続く可能性が高い。
「人民網日本語版」2010年9月17日