中国と世界銀行の協力30周年を記念する座談会が13日、北京で開かれた。座談会では、中国の李克強副総理と世界銀行のロバート・ゼーリック総裁がそれぞれスピーチを行い、双方の協力によって世界銀行と途上国の協力が豊かになった、との認識を示した。「人民日報」海外版が伝えた。
「1980年に初めて中国を訪れた。それから30年間、中国を何度も訪れ、目覚しい変化を自分の目で見てきた。中国の発展によって5億人近くの人々が極貧状態から抜け出した。これはすばらしい成果だ」。
釣魚台の国賓館で同日夜に催されたパーティーで、ゼーリック総裁は中国の過去30年をこう評価した。続けて中国の向こう30年を次のように展望した。
「中国は高所得国になるに違いない。国が発展・進歩するにつれ、国民も自信をつけている。中国の自信は傲慢ではない。なぜなら中国は自信を示す一方で、開放の姿勢を今も貫きながら世界と向き合い、世界各国の声に耳を傾けているからだ」。
ゼーリック総裁のこの発言は非常に的を射ている。
「改革開放が中国の運命を握る重要な決断であること、そして中国の特色ある社会主義の発展と中華民族の復興にとって避けては通れない道であることを、30年の歩みと成果が物語っている。社会主義がなければ中国を救うことはできなかった。改革開放がなければ今の発展はなかった」。2008年12月18日、中国改革開放30周年の記念式典で、胡錦涛主席もこう強調していた。
そして今月13日、天津市で開かれた夏季ダボスフォーラムの開幕式で温家宝総理が語った言葉が記憶に新しい。「中国の発展は開放の発展。中国の開放は長期的かつ包括的で、互恵互利に基づくものだ」。
これらの発言に込められたものは、改革開放に対する中国の揺るぎない決意だ。(筆者 世界銀行世界開発報告国際諮問委員会 呉建民・委員/編集YT)
「人民網日本語版」2010年9月17日