ロシア海軍、ベトナム基地の使用再開を狙う

ロシア海軍、ベトナム基地の使用再開を狙う。 ロシアのインタファクス通信は先日、ロシア海軍司令部の話として、同国がベトナムのカムラン湾海軍基地の使用再開に向けた準備を進めており、すでに海軍による提言文書もまとめられたと伝えた。ロシア政府の承認を得られれば、今後3年内にカムラン湾海軍基地の使用が再開される…

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発信時間: 2010-10-13 17:42:31 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ロシアのインタファクス通信は先日、ロシア海軍司令部の話として、同国がベトナムのカムラン湾海軍基地の使用再開に向けた準備を進めており、すでに海軍による提言文書もまとめられたと伝えた。ロシア政府の承認を得られれば、今後3年内にカムラン湾海軍基地の使用が再開される。

ロシア海軍はこの情報についてまだコメントを発表していないが、退役高級将校や下院議員からは次々に支持の声が上がっている。クラフチェンコ前海軍参謀総長は「カムラン湾の物資・技術支援基地の使用再開によって、インド洋や太平洋で海賊取り締まり活動を行うロシア海軍艦船を力強く支援し、遠洋航海時の艦隊補給、艦船整備、乗組員の休息・調整などの問題も解決することができる。また、ベトナムなどアジア太平洋諸国との軍事協力を強化・発展することもできる」と述べた。ある元高級将校は「カムラン湾の使用再開はロシアにとって大きな地政学的勝利だ」としている。

カムラン湾はベトナム南東部に位置し、南北を半島に囲まれている。湾全体が標高約400メートルの山々に囲まれ、周囲の要衝に防衛力を配備すれば、マラッカ海峡とシンガポール海峡を押さえることができる。インド洋北部、ベルシャ湾、東中国海、南中国海への電子監視も可能だ。1979年にソ連がカムラン湾基地の25年間の無償租借でベトナム側と合意し、ソ連軍にとって最大の海外基地となった。ソ連崩壊後はロシアが基地使用権を継承した。1998年にベトナムは年3億ドルの租借費の支払いをロシア側に要求。ロシアは軍事戦略の縮小と経済難から高額な租借費を払えず、2001年に同基地からの撤退を決定。2002年5月に撤退作業を完了した。ベトナムは基地接収後、民用への転用を決定。軍用飛行場から民間空港への改造・拡張工事もすでに完了している。記者が先日カムラン空港から観光名所のニャチャン市へ向かうと、新たに建設された双方向4車線のアスファルト車道がすでに開通し、きれいなバカンス村の建設も盛んに進められていた。

最近ベトナムとロシアは戦略的パートナーシップを深め続けている。石油探査で緊密に協力しているほか、ベトナム初の原子力発電所もロシアが受注した。軍事協力も具体的に進展している。ベトナムは636型「キロ」級潜水艦6隻(契約額18億ドル)をロシアに発注したと報じられている。現在のところベトナムメディアはロシア軍のカムラン湾基地使用再開について一切報じていない。

「人民網日本語版」2010年10月13日

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