国連化学兵器禁止機関(OPCW)の第15回締約国会議が29日、ハーグで開かれた。中国の張軍OPCW大使は会議で、化学兵器保有国と廃棄国が政治的な誠意を十分に示し、化学兵器の廃棄プロセスを確実に加速するよう呼びかけた。
張軍大使は、「2012年の化学兵器廃棄作業の最終期限が近づくにつれて、化学兵器の廃棄が当面と今後の一時期において、OPCWの急務となる。中国政府と人民は、日本が中国に遺棄した化学兵器の問題に、大きく注目している。しかし、その処理作業の進展は全般的に遅れている。中国は日本が条約に基づいて、その義務を確実に履行し、期限内に、遺棄した化学兵器を全面的安全に、そして徹底的に廃棄するよう促す」と述べた。
会議筋によると、世界で化学兵器廃棄活動は、絶えず進展を遂げてきたが、条約に基づく2012年の最終期限内に廃棄を完全に遂行するには、依然として困難がある。
「中国国際放送局 日本語版」 より2010年12月01日