米上院は21日夜、米ロの新戦略兵器削減条約(新START)の批准承認をめぐる審議打ち切りの動議を賛成67票、反対28票で可決した。新条約の批准は米立法機関で最後の壁を越えた。条約は22日の本会議で3分の2以上の賛成を得て承認される見通しだ。オバマ政権発足以来の、外交上の数少ない重大な勝利となる。ロシアのメドベージェフ大統領は22日、米上院が条約を承認した場合、ロ米双方が核弾頭配備数および運搬手段の上限を引き下げることを表明した。
オバマ大統領とメドベージェフ大統領は今年4月にチェコの首都プラハで、昨年末に失効した旧条約に代わる新STARTに署名した。新STARTは7年以内に各々の戦略核弾頭運搬手段を700基・機以下に、戦略核弾頭の配備数を1550発以下に削減すると定めている。これは3分の1近くの削減となる。だがこれが実現しても、世界の核弾頭数の90%以上を米ロが占めることに変わりはない。
「人民網日本語版」2010年12月24日