ロシアの第5世代戦闘機・T-50
米国のF-22
配備の時期が最大の関心
いわゆる中国第5世代戦闘機の写真がこのように早く出現したことは、世界にとって意外だった。ゲーツ米国防長官がかつて「中国がステルス戦闘機を研究開発しているのは確かだが、2020年前までに保有する可能性はない」との判断を示していたからだ。だが、多くの国のメディアも、殲-20の出現はすぐに配備されることを示すものではないと報じた。
ワイアードは、F-22は15年かけてようやく空軍に配備されたとし、「中国のハイテク装備に対する質的制御の問題を考慮すれば、太平洋地域のバランスに影響を与えるのに十分な数の殲-20を備えるまでには、10年またはさらに長い時間を要する」と指摘。「エビエーション・ウィーク」公式サイトは、米国のF-22とF-35の試験飛行時間から殲-20戦闘機が作戦能力を確立する時期を推測するのは非常に難しいが、中国は戦闘機の研究・製造の経験が少ないため、エンジン開発の遅れがより大きな不確定要素となることもある、と伝えている。
「中国航空工業は20年の遅れ」
西側の制空権提唱者は、中国のステルス戦闘機の出現は「米国の50年の長きにわたる空中における優位を終結に向かわせる」と宣言。彼らが殲-20はすでに初めてお目見えしたと認めると、多くの国のメディアは逆にそれに冷水を浴びせた。
ロシア・ニュースネットは、70年以来、航空機の製造分野で中国は世界の先進レベルに15-20年遅れていると指摘。第5世代戦闘機も同様に、この種の戦闘機の未来を予言するのは時期尚早だとしている。さらに「中国の航空機の設計士はこの20年近くの間に極めて大きな進歩を遂げたが、世界の先端レベルとの距離が僅かに縮小されたに過ぎない」とも指摘している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年1月4日