2010年中国外交のスポットを振り返る

2010年中国外交のスポットを振り返る。 シンガポール紙「聯合早報」はこのほど、2010年から、中国外交は1つの動向期に入ったとする論評を掲載した。10年の中国内外の情勢の進展は、部分的にこの点を裏付けているようだ…

タグ: 米国 中欧関係   中米関係 G20サミット

発信時間: 2011-01-10 16:01:10 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

シンガポール紙「聯合早報」はこのほど、2010年から、中国外交は1つの動向期に入ったとする論評を掲載した。10年の中国内外の情勢の進展は、部分的にこの点を裏付けているようだ。

概要は以下の通り。

今日の東南アジアの戦略的枠組みにははっきりした特徴が2つある。1つは中国の台頭、いま1つは、米国の戦略的重点であるアジアへの回帰だ。この地域のすべての安全をめぐる情勢の錯綜した複雑さとそれに対応する道はいずれも、この2つの要素の分析が欠かせない。

だが、現象から跳びだして本質に目をやれば、中国の戦略的方向性について言えば、形は様々に変わろうと本質は変わっておらず、直面し、思考しなければならない問題が3つある。第1は、中国の高度成長期の対外戦略の方向性をいかに正しく位置づけるか。第3は、中国周辺の数多くの構造的問題をいかに系統的に整理し、中国の戦略的方向性に基づいてこうした問題の軽重と緩急を見直すか。第3は、「米国という要素」及びその中国に対する段階的な作用をいかに正しく分析するかである。

こうした目で見ると、中国は将来、高度成長を遂げると同時に、引き続き国際社会との良性な調整を模索し続け、中国の将来のためにより大きな戦略的空間と発展への好機を目指さして努力しなければならない。もちろん、中国が台頭するにつれ、国際間の一部の矛盾と圧力は中国の良好な願望によっては変わらないが、中国がいかにこれを分析し、位置づけ、対応し、取り除こうと、自らの自信と戦略的枠組みはかなり試練を受けることになる。

ますます鮮明になりつつある1つの問題は、いかに「米国という要素」を評価するかだ。先ず、地域の大きな戦略的枠組みから言えば、中国の台頭と米国の戦略的重点であるアジアへの回帰は争えない事実である。人類の大きな知恵という角度から見れば、中米は両者が基本的な複数の異なる面を包含する方向へと向かう斬新なモデルを創造する自信と能力を有していなければならない。中米関係の「ポスト冷戦時代」における特徴、それに双方がいずれも相手側の策略をもって自らの策略を決定するといった様々な特徴は、いずれも新たなモデルを育み、生み出すための少なくとも客観的な土壌となっている。

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