中国最新鋭の海洋監視船「中国海監15」と「中国海監23」が6日、中国海洋パトロール艦隊に編成され、海洋パトロールの陣容が改まった。「中国新聞社」が伝えた。
中国国家海洋局北海分局副局長で中国海洋監視北海総隊隊長の劉心成氏によると、この2隻は中国で最新鋭の公務執行船で、最新のナビゲーション装置を搭載、どんな状況でも船舶の安全な航行を確保する。また、最新の通信装置は全海域で陸上と連絡を随時取ることを可能にし、最新のパトロール装置は権利を侵害したターゲットを24時間体勢で監視し、各地の対策本部にいつでも信号を送る役目を果たす。無線通話装置は権利を侵害する行為に対し立場を表明するために用いられる。
中国国家海洋局副局長で中国海洋監視総隊総隊長の張宏氏は、この2隻が加わったことにより、中国の海洋パトロールは新たな段階に入ったとし、装備と監視能力の強化は、中国の海洋権益を守り、海洋開発の秩序を規範化し、海洋の生態環境を保護し、海洋経済の発展を推し進めるために必要なことだと述べた。
海監15と23は、中国が管轄する海域でパトロールと監視にあたり、国家の海洋権益を侵害、海域を違法に使用し、海洋環境と資源を損ない、海洋の公共施設を破壊し、海上の秩序を乱すなどの違法な行為に素早く反応し、法に則り調査・処分すると同時に、海洋汚染事故に対して緊急対策をとり、海洋環境を確実に保護していくことを使命としている。
世界各国が海洋資源の開発を重視するにつれ、国家間の海洋権益に係わる衝突が日増しに激化している。中国が海洋パトロール装備を強化し、権利を守るための公務執行船を建造することは、中国が管轄する海域のパトロールと公務執行を担い、海洋権益と海洋開発秩序を守る上で非常に重要な意義と役割を備えている。
海監15は入隊式の後、直ちに黄海の指定海域に赴き、2011年の最初のパトロール任務につく。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年1月7日