胡錦涛国家主席は米国現地時間の18日、オバマ大統領がホワイトハウスで開いた6人だけの私的な夕食会に出席した。両首脳のほか、米国側の出席者はクリントン国務長官、ドニロン国家安全保障担当補佐官、一方の中国側も2人の官僚が胡主席とともに出席したものと思われる。
香港紙「文匯報」は専門家の観点として、首脳外交は中米の交流史において重要な一部となっている、米側は今回の胡主席の訪問に期待に、最高の礼遇で迎えたとし、なかでも、「ホワイトハウスでの私的な夕食会」には豊富な政治的内容が含まれており、最も解読しがいのある「重点中の重点」だと伝えた。
米ウィスコンシン大学政治学の王建偉教授は、「ホワイトハウスでの夕食会」は重点中の重点であり、「国事訪問」が「公式訪問」や「実務訪問」と異なる鍵のひとつでもあると話す。米国が中国の指導者に対して「国事訪問」扱いをした背景として、▽第一に米国は2012年の選挙を前に、中国とより安定した関係を築きたい▽第二に中国の指導者に対して最高の敬意を示す—などの理由が考えられると指摘した。
中国科学院米国研究所外交研究室の袁征主任は▽プライベートパーティは近距離での接触によって、参加者、特に首脳同士の個人的な交友を深めることができる▽次に、今回の訪問の互いの手の内をみせる過程でもあり、それ以降の会談や関連行事に向けた基調がここで決まる▽第3に小規模の会談だと、秘密が漏れる心配がなく、双方は胸襟を開いて深く話し合うことができる--との見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年1月20日