民生改善は無数の人民にとって切なる期待であり、民生関連の事項は両会(全人代と政協会議)の代表・委員にとって中心的議題だ。
政府活動報告の行間からも、各地の発展に関する各代表・委員の報告からも、過去5年間が国が富強へと向かった重要な時期であると同時に、一般庶民にとって実益の最も多かった段階であったことを、誰もが強烈に感じている。
発展にまだ終りはなく、民生事業は任重くして道遠しだ。温家宝総理は政府活動報告で「大衆からの訴えが大きないくつかの問題はまだ根本的な解決を見ていない」と率直に認め、優良な教育・医療資源の総量の不足や分布の不均衡、物価上昇圧力の増大、一部都市での住宅価格高騰などを挙げた。その大多数はやはり民生問題だ。これは両会前の世論調査で物価や住宅など民生問題が上位に並んだことと軌を一にする。
両会で代表・委員らは民生問題について積極的に提言している。第12次五カ年計画の策定は代表・委員らの心を一層1つにしている。第12次五カ年計画綱要は民生を出発点および着地点として際立たせ、民生の追求を発展のプロセスとより深く融合させている。民生の「ロードマップ」「タイムテーブル」の1つ1つは、今後5年間の民生の展望に関して、単なる実益の増加以上に発展パターンの転換であり、民生改善がより自覚的かつ能動的な国の取り組みとなることを人々に明示している。
「人民網日本語版」2011年3月9日