外交部の定例会見で17日、姜瑜報道官が国内外の記者の質問に答えた。
----日本の放射能漏れ事故はアジア太平洋諸国の安全にとって大きな試練になったと考えるか。中国は原子力の安全を確保するため、どのような措置を講じているか。今回の放射能漏れ事故からどのような教訓を汲み取ったか。原発発展計画の調整はあるか。
一部の国の政府と国民は今回の放射能漏れ事故に強い関心を寄せている。われわれは現在日本側が全力で対応措置を講じていることに注目している。現場の状況および事態の推移に関する評価と予測を日本側が速やかに、正確に外部に報告することを希望する。
中国の環境保護当局はすでに全国放射線環境観測ネットワークを始動し、その取り組みを強化している。観測結果は速やかに市民に公表する。
温家宝総理は昨日、国務院常務会議を招集し、核の安全の重要性と緊迫性を十分に認識し、原発の推進においては安全を第一にしなければならないと強調した。会議では(1)国内の核施設に対する全面的な安全検査に直ちに取りかかる(2)稼働中の核施設の安全管理を的確に強化する(3)建設中の原発に対する全面的な審査を行う(4)新規原発事業は厳格に審査する??との重要な決定がなされた。中国の関係当局は核安全計画を急ピッチでまとめ、原発発展中長期計画を調整・整備する。核安全協力の強化に向けて国際社会が一層努力することを希望する。
「人民網日本語版」2011年3月18日