地震による原発事故をめぐり、香港紙「文匯報」は18日、全世界が日本の原発事故を戒めとするとともに、最悪の事態を想定しておかなければならないと警告した。
日本の自衛隊は17日夜、高圧放水車を導入して福島第一原発3号機に注水したが、いまだに危険は解除されていない。菅直人首相はこの日、「最悪の事態になったときは東日本がつぶれることも想定しなければならない」と述べた。
福島原発の問題はすでに肝心な時を迎えている。日本も、国際社会も、原発爆発という最悪の事態を想定しておかなければならない。日本は日本国民の命と人類の安全を守るという角度から、戦争状態を超越した非常手段を使って原発の危機拡大を抑止する必要がある。原発が大規模な爆発を起こせば、世界が巻き添えになるのは必至だ。このため今回の危機は日本の問題だけではないと、国連の関係当局は緊急会議を開き、福島原発の危機拡大をいかに阻止するか、本格的に爆発した後の善後措置について話し合った。
日本と世界は今、大災禍の瀬戸際に立たされているのか、千差万別の意見に分かれている。福島の6つの原子炉が爆発する可能性は時間の経過とともに低下してきている。最悪の状況でも、原発から放出される放射線雲は日本に限定され、チェルノブイリの事故のように広範囲に被害が及ぶ可能性はないと見られている一方、米ニューヨークタイムズ紙は、日本の原発が「第二のチェルノブイリ」になる可能性があると伝えている。