【シンガポール《連合早報zaobao.com》3月19日報道】胡錦涛、日本大使館へ慰問
昨日午後、胡錦涛中国国家主席は在中国日本国大使館を訪問、日本で起こった大地震の被災者に対し、中国政府と中国人民を代表して日本国民、被災者に対するお見舞いと深い哀悼の念を表した。
ここ数年次々と起こる自然災害で、中国では災害発生から7日目を国を挙げて哀悼を行う日とする慣例が形成されている。しかし、国家のリーダーが他国の災害のために大使館に出向き哀悼の意を表すのは極めて珍しいことだ。中国と日本は戦略的互恵関係を表明しているが、歴史的にも、民族間の感情も複雑な関係にあり、昨年の釣魚島漁船衝突事故で両国の関係は更に難しい局面にある。胡錦涛の行動は中国が中日の友好関係を高度に重視しており、昨年来の曲折が一段落しているという善意の状況を示したものだ。
時を同じくして、米国のオバマ大統領もワシントンの日本大使館へ、韓国の李明博大統領もソウルの日本大使館へと相次ぎ訪問、日本の被災者にお見舞いを述べている。去年半年間、朝鮮半島危機が緊張感を増す中、米日韓は同盟関係を推進し、中国が提唱した6カ国協議による危機緩和策を拒絶、中国は不満を表明していた。中国のリーダーが米韓の大統領以外で日本震災後自ら日本大使館に出向いて慰問に行ったことの国際的な政治的な意義は、中日関係を正常な軌道にもどすものと考えられる。
【米国《ウォールストリートジャーナルWSJ》ネット版3月17日報道】中国人も競争相手に同情