外交部の定例会見で22日、姜瑜報道官が国内外の記者の質問に答えた。
----国連安全保障理事会はリビアが緊急会合の開催を求めた問題について非公式協議を行った。中国は今月の安保理議長国としてこれをどう受け止めているか。別の報道によると、多国籍部隊がリビアに対して行った軍事攻撃で市民に死傷者が出たことに国際社会が注目している。この問題について中国の見解は。
安保理議長国として中国は公正・透明の原則を堅持して職責を履行する。安保理は議事規則と慣例に基づき、リビアが緊急会合を求めた件について協議を続けている。最終的にどのような行動をとるかは、安保理各国により決定される。
関係国は国連憲章の趣旨と原則、および国際法の原則に従い、主権、独立、統一、領土保全を尊重すべきだ。中国は対話など平和的手段による危機の解決を主張している。リビアの将来はリビア人民自らが決めるべきだ。
中国はリビアへの軍事行動によって市民に死傷者が出ているとの報道に留意しており、これに深い懸念を表明する。安保理決議の初志は市民の安全を保護することだ。われわれは武力の濫用によって市民にさらに多くの死傷者が出ること、さらに大きな人道上の災難がもたらされることに反対する。
リビアはすでに武装部隊に軍事行動の停止を命じたと報道されている。われわれは直ちに停戦し、平和的方法によってリビア問題を解決するよう関係各国に再び呼びかける。リビアの現在の危機の平和的解決に向けた、国連事務総長リビア問題特使、アフリカ連合、およびアラブ連盟による外交努力の継続を支持する。
「人民網日本語版」2011年3月23日