■アフリカ連合とアラブ連盟、難局打開を図る
アフリカ連合のピン委員長は26日、エジプトの首都カイロで同国のアラビ外相と会談し、リビア問題について話し合った。ピン委員長はアラブ連盟のムーサ事務局長とも会談し、リビア問題に関するロードマップ計画について説明した。
アルジェリアは26日、危機の速やかな解決に向けてアフリカ連合やアラブ連盟との協議を強化する意向を表明。アラブ外務省は「アフリカ連合とアラブ連盟は以前、ソマリアやスーダンの問題で協議や協力を行った。今回も双方の協力がリビア危機の速やかな解決に寄与することを希望する。リビアの直面する危機はリビア国民自らが解決しなければならない」と述べた。アルジェリア紙は26日、リビア空爆のためアルジェリア領空を通過したいとの西側諸国の要求を同国政府が拒絶したことを伝えた。
■止まない反戦デモ
米国の反戦団体は26日、米国のリビアへの軍事介入に対する抗議デモをワシントン、ボストン、ロサンゼルスなどで行った。ホワイトハウス前には100人近くが集まり、プラカードを掲げ、スローガンを叫んだ。参加者らは多国籍部隊によるリビア空爆に反対し、リビアの未来はリビア国民自らが決定すべきだと強調した。ボストンのデモ参加者はリビアからの米軍の撤退を要求し、多国籍部隊の爆撃によりリビア市民に死傷者が出ていると指摘した。デモ参加者の一部からは、米軍のリビア介入の動機は同国の豊富な石油資源ではないかとの疑念、そして米軍の行動記録からはそれが自らの言うような「人道主義的な介入」ではないことが明らかだとの声が上がった。
スペインの首都マドリードでも26日、反戦デモが行われた。参加者らは戦争にノーを突きつけ、対リビア武力介入への不参加を政府に求めた。英国の首都ロンドンでも同日、政府の予算削減と対リビア軍事行動への参加に抗議する大規模なデモが起きた。
「人民網日本語版」2011年3月28日