早期警戒機・カモフ Ka-31
Ka-28ヘリコプター
カナダの軍事雑誌「漢和防務評論」の4月号で、「ロシアが今年、早期警戒機・カモフ Ka-31の中国への引き渡しを加速」と題する文章を発表した。内容は次の通り。
ロシアが現在、中国向けに早期警戒機・カモフ Ka-31の引渡しを準備していることが確認された。ロシア軍需産業界の海軍装備担当者によると、これは新しい協議ではなく、2度目に956EM型ソブレメンヌイ級駆逐艦を購入した際に協議したもので、2005年以前に引き渡されるはずだった。Ka-31は年内に中国海軍にすべて引き渡される予定という。
どうして中国への引渡しがこれほど遅れたのか?関係者によると、ロシアは「軍事機密」の観点から、中国が購入したKa-28、Ka-31に戦術データリンクを搭載したくなかったのだが、中国がそれを強く望んだ。最終的に中国自らが戦術データリンクを取り付けることでロシア側が妥協した。このことからも、ロシアが中国と印度海軍に販売したKa-28とKa-31の戦術指標は異なることがわかる。
中国は全部でKa-28とKa-31を9機ずつ入手する。956EM型ミサイル駆逐艦のためではなく、これを航空母艦「ワリヤーグ」のテストのために準備したのは明らかだ。2隻の空母艦隊にそれぞれ配備するものとみられる。
Ka-31導入の動きから、中国海軍が訓練用とはいえ、兵器やレーダーシステムを搭載し、ワリヤーグ空母の全面武装を進めていることがわかる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年3月31日